ツアーレポ、4日目。 

11月11日、新宿から京都行の夜行バスに乗った直後に激しく降り出した雨だったが、京都に着いたころには雨はやんでいた。しかしつい先ほどまで降ってた様子で、地面が濡れてる。空がどんどん晴れ出した。今年の自分の晴れ男ぶりは神の領域に来てる気がする。 

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しかし、寒い!いっきに冬の寒気が流れて来たようだ。朝の7時、あまり気は進まないけど、この時間はどこも開いてないので24時間営業チェーン店の定食屋で塩さば定食を食べる。そして、1000円で昼15時までゆっくりできるサウナで風呂に入って、仮眠室で睡眠。 


16時に京都アバンギルドへ向かう。今夜はここでゴトウイズミちゃんと映画『地下音楽現場物語』上映ツアー関西編の初日なのだ。京都は先月ボロフェスタでアクシデントアクトとして出演し、大勢の前でパフォーマンスをしたばかりなので、その流れである程度お客さんが来てくれることを期待していたのだが、どーいうわけか予約がぜんぜん入って来なかった。明日の大阪のほうは順調に予約来てるんだけど、京都まるっきし予約無し。確かに今日はポールマッカートニーの関西公演もあるし、京都メトロの名物企画「感染ライブ」ともかぶってるけど。それにしても....。 

情けない気分に支配されそうになる自分を奮い立たせた。 



アバンギルドにはアートの匂いが漂っている。照明の暗さ加減も、椅子もテーブルも壁も床も、すべてにこだわりを感じられる。が、息苦しさはまったく無く、むしろ最高に居心地が良い。 

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お酒も料理もここは素晴らしいのだ。 



開場、お客さんチラ...ホラ...と来てくれる。 
mama!milkのこうすけさんがイズミちゃんに白いバラ、ボギーに赤いバラを一輪ずつ持って遊びに来てくれたのがとても嬉しくて、奮い立てた。 


イベントスタート、最初はゴトウイズミちゃんとババールちゃんによるダンスと小芝居。これ、リハのとき思い付きでやることになって、軽く打ち合わせただけの即興に近いものなのに、まるで以前からふたりでやっていたかのような息ピッタリのコラボ。 

この日、初めて会ったなんて嘘みたい。 

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しかもこのウサギとカエルのかぶりもの、実はそれぞれ衣装として持って来てたもので、それがたまたま鳥獣戯画になってしまったというミラクル(笑)。 


小芝居の後はイズミちゃんのライブ、やはり「かっこわるいやりかたでエールをおくろう」は何度聴いても良い曲だなあと思う。最近、ずっと頭の中で鳴っている。 

次はババールさんのファイヤーパフォーマンス。 
カエルのお面とマントを脱いだら、エロいナースの衣装でお客さんを診察しながらセクシーに踊って、そしてファイヤーダンス!なんじゃこりゃあ、めちゃ面白い!またひとつ良い出会い。 

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続いて、キツネの嫁入り。今日はドラム無しの3人バージョン。音のつぶがくっきりしてて、素晴らしい演奏だった。新曲も良い!新譜リリース直後でノッてるのがわかる。 


そして映画『地下音楽現場物語』の上映。10数名のお客さんが真剣に観てくれてる後ろ姿をみてた。やはり街によって反応するポイントが微妙に違うのが面白い。 
おれはこれで6回目の観賞、観るたびにいろんなことを感じさせてくれる。何気ない日常の子供との風景みてたら、ツアー4日目にしてちょっぴりホームシックな気分になるほどキュンと切なくなってしまった。 

ああ、子供たちとのこんな日々ってあと何年続くのかな? 

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上映の後、イズミちゃんとボギーの舞台挨拶。 

そしてそのままボギーのライブへ、アバンギルドは弾き語りめちゃくちゃ歌いやすい!空気の振動が音を出した瞬間に伝わるようなピーンとした感じ。集中力の高いライブできたように思う。 

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終演後、出演者やお客さんと話したり、映画の感想聞いたりしながら呑む。良い映画だと言ってくれるのは素直にうれしい。作ったイズミちゃんはもっと嬉しそう。 


京都、この映画を観て欲しい友達がいっぱいいる街なんだけどな。 
また機会があればいつか再上映やりたい、と思った。 

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イベント後に会場で軽い打ち上げのあと、イズミちゃんはホテルに、ボギーはキツネの嫁入りマドナシ&ひーちゃん宅へ帰った。まだ呑み足りないなーなんて言ってコンビニで酒買って行くも、マドナシ&ひーちゃん宅は広くて照明が暗めで温かくて、居心地が良すぎていつもアッという間に眠たくなってしまう。人を眠くさせるような、そういう妖怪が住んでるのかもしれないな(笑)。うん、きっとそうだ。 

マドナシくん&ひーちゃん、いつも泊めてくれてありがと! 


感謝。 


明日は、大阪で上映イベントだ。