2月25日。
先月に続き東京ツアー。若いころは東京にサクセスを求めてツアーに行っていた。でも今はそうじゃない。呼んでくれる人がいて、共演してくれる人がいて、会いたい人に会ったり、歌いたい場所があるから行っている。
今回のツアーは3デイズ、しかも企画者はボギーをはじめて呼んでくれる人ばかりで、とても楽しみだし、せっかく三日間やるのだから三日ともぜんぜん違うライブをやろうと決めていた。
初日は渋谷7thfloorでイベント「日常音活」。今回は「家族」というテーマがあり、出演した元19(ジューク)の岩瀬さんも、カスタネッツの溝渕さんも、どちらも初対面。岩瀬さんとボギーは共に三人の子持ち、溝渕さんは現在お父さんの介護で東京から地元の福山に戻って生活されてるということ。
そんな三人の夜。
リハを軽くすませてさっそく溝渕さんと岩瀬さんを誘って初めましての前打ち上げ(笑)。ライブ前のこの時間はもはや自分のルーティーンになっており、ここからすでにライブは始まっているのである。お互いの家族の話や生活の話や東京の話やお酒の話や、いろいろ交わしあった。
イベント開始時間に戻るとお客さんがたくさん、ほぼ溝渕さんと岩瀬さんのお客さん、さすがだなあ。
最初に岩瀬さんのステージ、続いて溝渕さんのステージ。実は19(ジューク)もカスタネッツも失礼ながら一度も聴いたことが無かったので、予備知識0のまっさらな気持ちでライブを見れた。
生活、を感じるステージだった。
トリに自分。ほとんどがボギーを知らないお客さんだったから丁寧に丁寧に全身をほぐすあんま師のようなライブを心掛ける。最後はみなさんほぐれた良い笑顔だったからよかったな。
打ち上げでは「日常音活」主催者の橋本恵さんといろいろ話をした。東日本大震災後にチャリティーとして始め今もほぼ毎月開催しているこのイベント、派手ではなく日常として継続する力がすごい。物静かに情熱を燃やす方だと思った。気持ちのこもった企画に呼んでくれてとてもうれしい。
会場で売ってた石巻の漁師の奥さんが編んだ廃網を使ったミサンガを買った。「あまちゃん」で海女さんたちが作ってたあれだ。今までミサンガって照れくさくて付けたことなかったけど、付けてみるとなんだか良いな。繋がってる気持ちになる。
ボギーの東京ツアー、2日目に続く。