山口は湯田温泉にある老舗旅館「西の雅 常盤」、その女将が毎晩毎晩くり広げている抱腹絶倒の演芸ショー「女将劇場」を10倍楽しく見るために毎年企画しているイベントが「女将温泉ロックンロール」である。毎年この企画をするたびに、女将に顔を覚えられ、女将と話が出来るようになり、女将にコーヒーごちそうされたりと徐々にその距離を詰めていき、遂には女将劇場とヨコチンレーベルのコラボイベントをするというとんでもない話が決まってしまったのだ!!!!
これは、そのイベントの一部始終を記録したレポである。
9月10日。
「女将温泉ロックンロール」のスタートは昼の12時、ジョニーズバーという小さなBARから始まる。福岡からボギー、漢方先生、パトラ、美咲ちゃん、広島からタナちゃんやウサギバニーボーイ、山口各地からTAKEVEZ、山本初子、SF、などなど妖怪が続々と集結し、ライブをくり広げる。昼から呑んで呑んで騒ぐのだ。この企画をまじめに仕切ってくれるのはいつもPOZOの白石くん。本当にありがたい。
こんな時間から仲間と呑めるよろこび...。
ライブは漢方先生からスタート!マイクのコードでお客さんの首を絞めながらチンポ切る歌とかアゴが伸びる歌とか大熱唱!まだお昼。
続いて山本初子、すごくイイ!最初対バンしたときから良いとは思ってたけど、今日すごくイイ!!ほんとにキレとる。女将温泉ロックンロール、まだ二組目。
「久しぶりにモグワイ聴いてモグワイみたいなことしたいなーと思って組んだバンドです」ってめちゃくちゃ正直者なタツヤ率いるFS。
広島カープ優勝のニュースも相まってさらにお祭りはヒートする!
ここでスペシャルゲスト!なんと女将が登場!!
ライブハウスで女将の芸が見れるとは!!会場は狂喜乱舞の大盛り上がり!ヤバすぎる!
着物を脱ぎ捨ていつものレオタード姿に!いままでレオタードだとおもっていたが、よく見るとただの黒い肌着とブルマの上下に網タイツなことが分かり衝撃!女将も気合い入りまくりでブルマがめちゃくちゃ食い込んでいた!
女将への質問コーナーで「若さの秘訣は何ですか?」と聞かれ「毎日一生懸命汗を流すこと!汗がわたしの美容液です!」との名言が!ほかにも感動する名言連発で昼から涙腺が崩壊!
ジョニーズバーに飛び入りした女将。夜は逆にボギーが女将劇場に飛び入りしますよ!ということでガッチリと固い握手を交わす。
颯爽と帰っていく女将の背中がかっこいい。惚れる。
女将のおかげでヒートアップしすぎた店内、エアコンが壊れてて地獄のように暑いのでベランダに避難。ベランダっつーか、ビルの出っ張り。落ちたら確実に死ぬよ。
女将温泉ロックンロールはまだ続く!このあとはウサギバニーボーイで盛り上がる。名前はずいぶん前から知ってたけど、ライブは初めて見た。活きが良い!
そしてTAKEVEZでカオスに!!最後はぐちゃぐちゃに盛り上がった。
トリは奥村靖幸!!どんなに酔っぱらってても本番はちゃんと踊れる漢方とパトラは頼もしい。
そのままボギー弾き語りでユウスケを降臨させ「ボギーがうんこにワンタッチ!」、さらに「ボンオドリ」ゆっくりバージョン。ゆっくりバージョンなのに盛り上がる(笑)。ボギーはギンギンのテンションだった。最後は女将劇場公開リハーサルでシメ。この公開リハーサルがのちの本番へ臨む全員のモチベーションを上げに上げる!
「女将温泉ロックンロール」第一部はこれで終了、18時。これからみんなで打ち上げに向かう。ある意味、12時からずーっと打ち上げみたいなもんだから、この時点ですでに打ち上げの打ち上げ(笑)。
場所は定番の「かど」。
過去最大数を記録してお座敷は超パンパン!ビールジョッキがぜんぜん足りてない。
今夜の打ち上げにまじめな話はいらないぜ。タケベくんに熱々おでんを食べさせたり、全然熱々じゃないタコ刺しをいかに熱々っぽく食べれるかみんなに試したり、波々の焼酎グラス割れたり、バカこそがすべてだ。めちゃ楽しかった。
女将劇場がはじまるギリギリまで「かど」で呑む。この打ち上げのテンションのままみんなで女将劇場になだれ込むのが最高なのだ。
俺と白石くんはサウンドチェックなど準備があるのでみんなより30分早く女将劇場へ行く。「西の雅 常盤」はこんなにも大きく立派な旅館!
おおお!女将劇場の看板の横に、小さくポスターが貼られているじゃあないか!!
女将劇場をやる大宴会場に入る。準備中の女将があまりにも真剣な顔付きでテキパキとスタッフに指示を出す緊迫した現場。52年もの間、毎日毎日やっている女将劇場のことだから、準備などはさくさくっと簡単に済ますものだと思っていたが、まるで真剣勝負!エンケンさんのリハくらい女将は殺気立っていた。
その雰囲気にすっかり酔いが醒める。これは遊びじゃない!
もちろん分かっていた。今夜はこのステージに俺も上がるのだ。女将が築いてきた歴史あるこのステージ、それは俺にとってのブロードウェイ...。
気持ちを引き締めトイレでサブちゃんメイクをし衣装に着替える、そのままロビーに出ると宿泊客のおばちゃんから「あら!?コロッケさん?」と声かけられた(笑)。
よく覚えておけ!俺の名はボギーだぜ!!!
夢の狂宴!女将劇場×ヨコチンレーベル「女将温泉ロックンロール」レポ!(後編)へつづく!
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