とてつもなく盛り上がったヨコチンロックカーニバルが終わった。終わったあとも余韻が凄すぎていつまでもあの興奮が覚めやってくれない。SNSでは「チンロック」と検索すればいまだにお客さんたちの感想ツイートが更新されている。完全なるチンロス状態の中、主催者としてあの日のレポを書き上げます!これ書かなきゃ俺のチンロックはまだ終われない。
10月1日。
この日、青森では「夏の魔物」、東京では「いとうせいこうフェス」、福岡では「ヨコチンロックカーニバル」と奇祭が各地で開催されていた。
福岡の魔境ブードゥーラウンジにはネイチャーデンジャーギャングや道産子アナル、イエーイ青木、トーマスなど全国の妖怪がチンロックを目指し集まっていた。そのただならぬ妖気を感じ取ったいわゆる“アンテナを張った”お客さんたちがまだ昼の2時だと言うのに続々と集まってくる。
ヨコチンロックカーニバルはラジオ体操から始まる。長く険しい登山のような祭りだから準備運動が大事なのだ。昼からまじめにラジオ体操をする若者たち、ロックは不良の音楽だといまでも思っているお年寄りにこの光景を見せてあげたい(笑)。
トップバッターはザ・ボットンズ!いきなり全力!いきなり大騒ぎ!そしていきなりギターもベースも壊れてボーカル三人バンドみたいになった(笑)!バカだ!このままボットンズはダブルブッキングのため夜の大阪ワンマンライブへと向かった。バカすぎる!最高のオープニングをありがとう!やっぱりロックは不良の音楽だ!!!
爆音から三味線の音色に変わる、真っ昼間から弁天図のちんこまんこと春歌で盛り上がるヨコチンロックカーニバル。今年のチンロックは静と動、もしくは性と動で流れを作っている。
濁流のようなノイズで一気に駆け抜けすぎて誰もが終わったことにすら気付かなかった電子たくあん!素晴らしい。スピード感!!
紫川カナシミ合唱団(仮)、りんごちゃんがチンロックに出れなかったバンドを実名で名指し「奪い取ってみろ!」と叫んだ最高に挑発的な作文アジテーションから始まり、ダンスとヒップホップで攻めまくる、盛り上がりの渦の中、あぁちゅが脱いで水着ダイブ!
この子、普段はアイドルとして活動しているんだけど(笑)。
続いてりんごちゃん脱ぐ!水着と思ったら裸にボディペインティングしててそのままダイブ!やりおった(笑)!!
チンロックは、出てるバンドの気迫がすごい!なんかやってやるという気持ちがビンビン伝わってくる。その特別感はお客さんにもどんどん伝染していく。
チンロックのチラシを描いてくれたトーマスが、仮面や紙芝居やアニメで変な世界に迷い込ます。全てがめちゃくちゃウケてた!トーマスにとってチンロックは“憧れのエベレスト”らしい。トーマス自身の嬉しさがお客さんのハッピーに繋がっていく。
フロアの奥ではモンドくんの似顔絵屋さんも同時進行。
ザ・キャンプズの安増が激白したキャバ嬢に本気で恋をして20万注ぎ込んだ話が最高で最低だった、安増の彼女も客席にいたので「ほんとの話?」って聞いたら「私も初めて知りました」と…。それステージで言う(笑)?ライブは激エモくて泣いた。安増はライブ終わって彼女に土下座してた(笑)。
あまりにも感情むき出しなキャンプズで感動した流れからの石田ラベンダー。すべてを洗い流すような清涼感と、切なさ。美しい時間の流れ。百鬼夜行のような濃い対バンのなかで、動じず、このスッとした立ち姿は凛々しかった。
2907831はしのぶちゃんが「光」を歌い出した瞬間の歓声が嬉しかったなー。まだ早い時間なのにお客さんいっぱい。それは頭からケツまで見るのがチンロックというのが定着してきた証し!
林まゆがどんどんお客さんを鷲掴みにしていき、座って聴いてたお客さんも総立ちで大笑い!最後は自然に会場をダンスフロアに変えた!この現象は林まゆ自身も戸惑いながら嬉しそうだったし、これもまたチンロックの魔法かもしれない。ネイチャーデンギャーギャングのセキくんはしきりに「やばい!やばすぎる!」とカルチャーショックを受けていた(笑)。
道産子アナルX、怪しい風体のコバが繰り出す低音ブリブリのノイズとビートの中、一瞬たりともジッとしないで常にぴょんぴょん飛び回る珍しい動物みたいなSAM1さんの動きにみんな目がテン(笑)。なんだかわからない!なんか危ない!なんかコワイ!これぞアンダーグラウンドを体現するようなパフォーマンスで、こーいうの見せたかったんだ。意味なんか無い!
そのブリブリの低音をスピーカーにぴたり張り付いて身体全体で感じてる東京から見に来たタニグチくん(笑)。彼のダサすぎるダンスは終始オリジナリティーありすぎて逆にカッコ良かった。
このタニグチくんだけじゃなく、チンロック目指して面白いお客さんたちが全国から集まっていた。東京から「へろへろ」出したロックな出版社ナナロク社の川口さんと村井さん、やついいちろう夏の魔物にDJで出てるのにチンロックのほうに来ちゃってるやついさんのマネージャー上田さん、広島から踊って縛れるキチガイOLタナトリーヌ、防府の発狂ビーナス山本初子、佐伯の酔っぱらい大谷くんと赤フン野郎、鹿児島の力持ちニシくん、政見放送で中指立てた外山恒一氏...などなど、ステージ下も濃い!濃すぎる(笑)!!!
カシミールナポレオンもああ見えて実は気合い入ってた。だってめちゃ早い時間からメイクしてたし、チンロックの最後までメイクしたままだったから。9時間くらいあの顔のまま…あ、素顔か(笑)。ライブさすがの大ウケ!
◯菌、ネイチャーデンジャーギャングより先にチンコだす岩谷さんは50歳現役パンクス!!
ビートと一体になってめちゃくちゃに踊った!頭の中が真っ白になって踊りふけった!
今年のチンロックで鮮烈なインパクトを与えた現役僧侶ロッカーのイエーイ青木!MCで「今日は私が一番普通ですね」って言ってたけど、みんな口々に「狂ってる…」って言ってた(笑)。徳島で初めて見て、このヤバさは福岡のみんなと共有したい!って思ったが予想通り大盛り上がり!
しかし空海の教えが「感情の起伏なく日常的にトランスできること」ってのは相当ヤバすぎ!!!
九州ロッカーズ、タモさんコスプレでシゲちゃん登場、終始ずっと金玉が出てるんだけど、シゲちゃんの金玉はつるつるぴかぴかキレイだから、あれは枇杷ってことで良いと思う(笑)。フロアは盆踊り状態!これぞ夏まつり!最高!
九州ロッカーズからノンチェリーソロへの流れは鉄板!ノンチェリーとシゲちゃんが作り出すクソゆるくて最高な空気感がこのあとの後半戦で効いてくるのだ、みんながバカになるサウンドシステム。シゲちゃんここでも金玉出っぱなし(笑)。
性と動、バカとバカ、愛と平和、祭りはどんどんヒートアップしてる、もう止まらない!!
チンロック後半戦へ続くっ!!!
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