9月7日。
福岡の夏の終わりを告げるフェスとして長年愛されているのがサンセットライブだ。その歴史はフジロックよりも長い、日本のフェス文化の草分け的存在である。
そんなサンセットライブのビーチ沿い、砂浜に作られた小さなステージこそが無法地帯「夕凪ステージ」だ。
ここは地元のバンドが出るステージで、メジャー志向なバンドは基本的には出ない。太陽のもとアンダーグラウンドが爆発する、そんな場所なのだ。ギャラはこのビールのみ。
今年のステージはサイズも音響もかなりレベルアップ!初めた当初のただの砂浜にマイク一本立てただけのステージからずいぶん立派になりました。でも、初心は忘れていない!ここで二日間、燃えるような音楽をやるのだ!!!
オープニングを飾るのは夕凪主催のボギーとあかおかずのり。二人でこのステージを守り続けてきた。いや、攻め続けてきたと言ってもいい。ゆるく、そして熱く、夕凪の幕は上がる。
続けてheartland。ななこちゃんの伸びやかな歌に山の神も海の神も喜んだのか?曇天が瞬く間に晴れ渡ってきた!!!
ライブの合間にはモンドの似顔絵屋さん、まだモンドが9歳くらいの頃からサンセットで似顔絵を描いてる。
チャゲアス無き今、世界で最もチャゲアスなステージが見れる二人組、ちゃげあすかっ!?の登場に夕凪ステージが湧く!!!
チャゲアスのあと飛び入りで矢沢永吉に心酔する19歳、西野永真!夕凪ステージは面白ければ何でもありだ!
永ちゃん歌った西野永真は飛び入りで夕凪ステージ出ることが決まって誰より喜んでたし、誰より早く会場入りして準備から手伝ってくれたよ。真っ直ぐで、純な、良か男ばい。
オクムラユウスケ&THE WORLDもはや世界はオクムラユウスケだらけか!?というくらいに異空間!!!
夕凪ステージ初日の、いや、おそらくサンセットライブ初日の最高沸点がここだったはず!
福岡のチャゲアスことちゃげあすかっ!?二度目のステージも大盛り上がり!
チャゲ、おひねりもらってるやん(笑)!
九州ロッカーズ!ある意味、最もサンセットライブらしいバンドだと思う。
自由、とにかく自由!メンバー14人編成になってハッピーなじゃがたらみたいな感じになってた!最高だ。
10/6のヨコチンロックカーニバルにも出るぞっ!
そしてサンセットライブ初日で最もバカだったと思うキン肉マンとサンシャイン!!
まさかラーメンマンが飛び入りしてくるとは思わなかった(マジで)。
さらに本物のムキムキ筋肉マンまで飛び入り!!主催者の思惑を超えていった瞬間。
飛び入りラーメンマンの正体はシゲちゃんでした。お面取ってもラーメンマンやん。シゲちゃん最高やな。
サンシャインの中に入ってたヤマノウチくんは暑さで死にかけていた。
俺だって腰痛めてるけどコルセットをはずし、腰に貼った湿布もひっぺがして、レゲエでタオル振り回す感じで湿布をぐるぐる振り回した瞬間かなりエモかったと思うんだけど。バカやるのも命懸けばい。でも命懸けでやるからバカは楽しい。
続く太鼓地獄は太鼓だらけのセッションバンド!後半はキン肉マン、ななこちゃん、などなど次々と加わりお客さんもステージにあげてフリーセッション!
時間の都合で短くなっちゃって、ほんとはあと10分長くやれたらもっと高くに登れたのになー。個人的にも夕凪ステージ的にも消化不良だった。
今日はお酒ひかえようと思ったけど、みんながどんどんお酒おごってくれるもんだから気が付けばべろんべろんになっていた。飲むっきゃねーぜ。
広島からお馴染みのヤボ天さんもやってきた!ギャハハ、この人もうどこにでも現れるな(笑)。
ビーチステージではキングヌーがパンパンのお客さんを盛り上げており、
そのあと夕凪ステージにはサプライズライブでC&Kが登場。
もちろん夕凪主催者なので、この日C&Kが夕凪ステージにシークレットで出てくれることは事前に知っていたし、メジャーアーティストのC&Kが夕凪に出ればお客さんがたくさん押し寄せてこの日いちばんの盛り上がりになることは分かっていた。
こんな小さなステージでも手抜き一切ない全力のパフォーマンスで盛り上げてくれたC&Kは素晴らしいし、とても良い人だったと思う。
ただ個人的に、どーしても、複雑な気持ちになってしまう。ほんとなら夕暮れ時は毎年夕凪セッションでドカーンと盛り上がってるはずなのに、この日夕凪に出てた地元ミュージシャンたちの素晴らしかった演奏の数々がまるで無かったかのような、そんな終わり方になってしまったから。
ちょっと悔しかった。
そして芥屋の夕暮れ空も悔しいほど美しかった。
雨の予報もなんのその、サンセットマジックとでもいうのだろうか?明日の夕凪ステージはもっともっと爆発しよう、もっともっとマジックを起こそう。あかおさんとそう誓ってこの日は最後の花火も見ずに帰った。花火は明日まで取っとこう。
サンセットの帰り道、サンシャインのヤマノウチくんと夕凪ステージは一番小さなステージだけど、どこにも負けたくないよね、なんて話をしてたらキングヌーの機材車にギューンと追い抜かれ、しばらく抜きつ抜かれつのデットヒートをしながら帰った。
楽しかった。燃える一日だった。
レポ、怒涛の二日目へ続く!
コメント